遺伝子組換え実験は、扱う遺伝子組換え生物等の危険度により拡散防止措置がP1~P4のレベルに分類され、それぞれ施設・設備の基準が定められています。しかし、現状ではP4レベルの施設は日本では稼働しておらず、またP3施設も大阪大学では1部局で利用されているのみです。
したがって、実施されている実験の大半はP1またはP2レベルの実験です。

大阪大学では遺伝子組換え実験を行なえる実験室は事前に登録され、実験レベルが決められています。届出されている実験室の出入り口には、実験レベル、実験責任者などが記入された「大阪大学バイオハザード標識」が貼付けられています。また吹田市所在の実験室では、吹田市届出標識も同時に貼付けてください。

実験レベルの施設の基準

P1

通常の実験室。ドア・窓の閉鎖による拡散防止。

P2

P1+安全キャビネットによる拡散防止。

P3

P2+実験室陰圧による拡散防止。


   動物使用実験を行う場合は、逃亡防止(2重ドアやネズミ返し等)を設置し、
   レベル表示の後ろに「animal」の「A」を付す(例:P1A)。

必要な拡散防止構造の決定

  • 「核酸供与体と宿主クラス(実験分類)」
  • 「供与核酸が同定済か未同定か」
  • 「供与核酸に病原性および伝達性があるか」
  • 「宿主ベクター系が未認定・認定・特定認定であるか」

の組合せで実施する遺伝子組換え実験に必要な拡散防止措置は決まります。これらについては次ページ等に解説します。
それらの組合せできまる拡散防止措置の各レベルに関しては「拡散防止措置対照表」に簡易的にまとめてあります。




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