もっと気になるIBBPへのギモン
もっと気になるIBBPへのギモン~1.IBBPとは①どんなプロジェクト?
大学連携バイオバックアッププロジェクト(IBBP)は、どのようなプロジェクトですか
研究者が保有している研究サンプルを預かりバックアップ保管を行うプロジェクトです。多くの時間と費用と労力を費やして作成した研究サンプルが、自然災害・機器故障・人為ミスによって失われ、研究活動が停滞することを防ぎます。
もっと気になるIBBPへのギモン~1.IBBPとは②どこで保管しているの?
どこで保管しているのですか
基礎生物学研究所のIBBPセンターで集中して保管します。IBBPセンターには液体窒素タンクや種子保存庫を備えた生物遺伝資源保管施設があります。
もっと気になるIBBPへのギモン~1.IBBPとは③他のバイオバンク事業との違いは?
他のバイオバンク事業との違いは何ですか
1.研究途上の生物遺伝資源をバックアップ保管します。
2.生物遺伝資源に関する情報は厳密に守ります。また第三者への提供は行いません。
3.無料で利用することができます。基本的に保管期間は3年間です(延長も可)。
4.理由を問わず、いつでも返却します。
もっと気になるIBBPへのギモン~1.IBBPとは④所属機関を異動するのですが。
所属機関を異動する予定です。そのような場合でも利用できますか。
はい、ご利用いただけます。また異動後に、お預かりしたサンプルを異動先へお送りすることも可能です。
もっと気になるIBBPへのギモン~2.保管委託申請を行うには⑤どんな人が利用できますか?
どんな人が利用できますか
国内の研究教育機関(大学・研究所・公設試験研究機関)に所属する研究者であれば、どなたでも申請者となり、利用することができます。
*但し、保管期間3年経過後の引き取り判断責任者には条件があります。
もっと気になるIBBPへのギモン~2.保管委託申請を行うには⑥申請手続きを教えて。
保管委託申請を出したいです。手続き方法をおしえてください。
保管委託申請は電子保管申請システム《IBBP-easy》から提出してください。
まずは、下記URLよりユーザ登録していただき、新規保管委託申請の作成とご提出をお願いします。
《新規ユーザー登録画面》 https://ibbp-easy.jp/user-entry-rds/add
もっと気になるIBBPへのギモン~2.保管委託申請を行うには⑦保管数の制限は?
一人あたりの保管容器数に制限(上限下限)はありますか?
クライオチューブの場合、1本からでも保管可能です。
上限数は、1ユーザーにつきクライオボックス26個(81本または100本立て)までとなっております。ストローの場合も上限はありますので、ご相談ください。
緊急時など、特別なご事情がおありの場合には、柔軟に対応させていただきたいと思いますので、ご相談ください。
《お問合せ先》IBBPセンター保管申請サポートデスク: ibbpdesk@nibb.ac.jp
もっと気になるIBBPへのギモン~3.保管サンプルと容器⑧保管可能なサンプルの種類は?
保管できるサンプルにはどのようなものがありますか
保管可能な生物遺伝資源は以下になります。
・動物(精子・卵・受精卵)・植物(種子・組織)
・培養細胞(動物・植物) ・微生物、遺伝子(ライブラリ・核酸)
・タンパク質
また、上記の生物遺伝資源において、受入要件(ヒトに対する病原性を有しないこと等)がありますので、IBBPセンターHPの「保管利用について」をご参照ください。
《IBBPセンターホームページ》http://www.nibb.ac.jp/ibbp/guide/
もっと気になるIBBPへのギモン~3.保管サンプルと容器⑨保管容器は指定されている?
保管する際に、容器の指定はありますか?
下記容器での保管となります。
凍結サンプルは、
クライオチューブ(~2ml)
133mmストロー
96wellまたは384wellプレート
ご希望の場合は、容器もお送りします。
もっと気になるIBBPへのギモン~3.保管サンプルと容器⑩種子の保管状態は?
植物の種子を保管したいです。どのような状態で保管することができますか
もっと気になるIBBPへのギモン~3.保管サンプルと容器⑪預けた種子の入れ替えは可能?
IBBPに保管委託した種子を定期的に入れ替えることはできますか
可能です。「一時返却申請」の制度を利用して、サンプルを返却、再保管する形で入れ替えてください。
もっと気になるIBBPへのギモン~4.保管したいけど・・・⑫まだ凍結保存できないサンプルを保存したい。
まだ、凍結保存方法が確立していない生物遺伝資源を扱っています。保存技術開発を一緒に進めてもらう事はできますか?
長期保存技術が確立されていない生物遺伝資源を対象に、新規長期保存技術開発を目的として共同利用研究を実施しています。応募をお考えの方は、下記HPをご参照ください。また、事前に弊センター長 成瀬(naruse(at)nibb.ac.jp)までご連絡をお願いいたします。
《基礎生物学研究所 共同利用研究》https://www.nibb.ac.jp/collabo/invite/invite.html
※次年度の共同利用研究の公募案内は、11月上旬ごろ掲載されます。
もっと気になるIBBPへのギモン~4.保管したいけど・・・⑬凍結保存技術を学びたい!
凍結保存技術(手技)や、IBBPでの生物遺伝資源バックアップ保管について学びたいです。
共同利用研究によって開発された技術を研究者コミュニティーに広げる為、技術講習会を開催しています。
過去の技術講習会の一例
第32回生物学技術講習会
(日程:2021年2月18日~19日 会場:オンライン開催)
IBBP昆虫(カイコ)の保存技術講習会2019
(日程:2020年1月28日~29日 会場:基礎生物学研究所)
新規モデル生物のマイクロインジェクション技術講習会 共催
(日程:2020年1月16日~17日 会場:基礎生物学研究所)
IBBPサケ科魚類における遺伝資源保存技術講習会2019
(日程:2019年10月10日 会場:北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 七飯淡水実験所)
岩手大学・IBBPラット生殖技術講習会2019
(日程:2019年9月26日~27日 会場:岩手大学
もっと気になるIBBPへのギモン~4.保管したいけど・・・⑭凍結保存技術の情報がほしい
凍結保存技術に関する情報がほしい
生物遺伝資源開発者、低温生物工学、化学、物理学研究者の方々などの出会いや情報交換の場として、Cryopreservation Conference を毎年1回開催しています。今年度も11月26・27日にオンラインにて開催しました。